11/08/2004

磐田2VS2C大阪 途切れた集中。

 勝てた試合でした。ただセレッソはセットプレーでの守備に難があるチームで、ジュビロは例え押されていてもそのセットプレーから活路を見出せるチームであった、それだけのことです。

磐田先発布陣

Iwata


C大阪先発布陣

Start Cerezo


 セレッソの先発布陣では千葉が本来の右ストッパーに入り、下村が左ストッパーに入りました。

 試合展開は意外な事にほぼ終始セレッソペースでした。3トップの古橋、西澤、森島がジュビロのDF陣にプレッシャーを与え続けた為、最初のパスの精度が落ち、中盤でボールが奪えるシーンが多々ありました。

 また攻撃面でも、懸念していた苔口、太田のマッチアップを苔口が制し、意外な事に(失礼)右サイドでも酒本が藤田を振り切るシーンがありました。トップの西澤のボール回しはさすがの一言、3-0で勝利したジェフ戦よりも組織としては機能していたのではないでしょうか。


 対するジュビロはトップにボールが入っても、そこからの展開が凡庸で、セレッソの守備陣の想像の範囲内でのボール回しに終始していました。

 ただ腐ってもジュビロ、伝家の宝刀セットプレーまで錆付いているわけではありませんでした。2得点は何れもセットプレー、名波からのボールを福西があわせたものでした。時間帯も前半終了間近、試合終了前と効果的。流れからのプレーのまずさをカバーしていました。2点目のヘディングを合わせたポジションにはボールウォッチャーと化した久藤と布部がおり、両チームのボランチの質の違いが表れた象徴的なシーンであったように思います。


 総括すれば、勝利こそ逃しましたが、セレッソには収穫の多い試合であったこともまた確かです。3トップはしっかりと機能しましたし、徳重のゴールは貴重な戦力の復活を強く印象付けました。苔口、酒本が今日のプレーで自信を持ってくれれば、攻撃に一層厚みが増すでしょう。セットプレー以外の守備は完全に破綻したシーンはほとんど無く、ボランチも乗せられるように動いていました。


 次節は痛いのか痛くないのか久藤が出場停止、大久保が復帰します。小林監督が軸としていた久藤が抜けることで守備陣がどう変化するのか、今日機能していた攻撃陣に大久保がどう加わっていくのか、ああ、残留争いさえしていなければ、もっと興味を持って試合に集中できるのに!

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