10/18/2004

C大阪1VS2神戸 病巣は深く。

 スタメンは予想通り、左サイドに古橋が復帰、ボランチは前に濱田、後ろに布部、CBに柳本を入れ、スピード勝負に対応する意図が見えました。


start



 好天にも恵まれ、試合開始の13時34分頃には秋とは思えないほどの日差し。これは先に体力か集中力が切れたチームが負けるな、と考えていましたが、前半15分頃にはセレッソの選手達はすっかりヘトヘトになっていました。特に下村は精彩を欠き、大きなミスを連発していました。千葉もボールのバウンドを読みきれないなどDFはかなり不安定。柳本や布部がかろうじてクリア、というシーンが多々有りました。

 前半の失点も集中力が途切れたところでセットプレー後の混戦をこらえきれず、播戸にねじ込まれるというお決まりのパターン。一体どうしたらこのパターンを防げるのでしょう?セレッソサポーターの間には「またか…」という強い失望感が漂いました。

 ただ直後の神戸のコーナーキックではあわや失点というシーンを森島が奇跡的なクリアで防ぎ、一縷の望みを託して前半を終えます。



 後半は出来の悪かった下村を下げて久藤を投入。布部が右サイドにまわり、ボランチを工藤、濱田にして中盤の修正とディフェンスラインの安定を試みます。


45m



 ところが濱田、久藤と攻撃陣との連携がよくない為、ボールがまわるリズムが悪く、負けているにもかかわらずバックパスばかりが目立つ事になりました。

 それならば、と西澤のポストプレーに活路を見出そうとするのですが、これもことごとく失敗に終わり、攻める手立てを失っていきます。無理に勝負をしては神戸守備陣に囲まれ、簡単にボールを失うというパターンが続出。サイドの森島、古橋もボールポゼッションの悪さから自慢の飛び出しを封じられます。

 ここでたまらず小林監督が二枚目のカードを切ります。西澤に変わって酒本を入れ左サイドに、古橋をトップに上げます。


61m



 ただこの交代もチームに劇的な変化をもたらすものではなく、逆に攻撃のリズムがより悪化するだけでした。繰り返されるバックパス、粗悪なフィード。攻撃の形すら見えなくなります。

 ここでキーパーの伊藤がDFへのパスをミスキック、しっかりつめていた神戸の選手(恐らく播戸)をDFが引き倒してしまいPK、これをホルヴィに決められ、絶望的な2点目。重い空気が長居を漂い始めます。

 セレッソ三人目の交代は運動量の落ちた森島に変えて米山。酒本を本来のポジションである右サイドに入れ、中盤の活性化を図ります。


68m



 しかし終盤に入ってもボールポゼッションは神戸。セレッソは大森の時折見せるオーバーラップ以外に効果的な攻撃は無く、サポーターの「闘え」コールも少しずつ嘆きの色をはらみ始めます。

 ロスタイムに入り、このままタイムアップかというラストプレーで米山が意地のインターセプトからゴールを奪いますが、時すでに遅し、1-2という結果に終わりました。


 試合後、挨拶に来たうなだれた選手達に容赦ないブーイングと罵声が飛んでいました。西中島は久しぶりにゴール裏の帯の中にいたのですが、もうブーイングをするような気持ちにもなれませんでしたし、「次頑張れよ」なんて言葉を吐く事も出来ませんでした。


応援には手拍子を

いいプレーには拍手を

そして少しでも長居をピンクに


 「We are Cerezo PROJECT」の理念です。精一杯の声援を送ったつもりです。喉がかれるまでがんばりました。ネガティブなヤジは飛ばすまいと我慢しました。それでも勝てませんでした。それがただただ悲しくて、悔しくて…。


 正直今日の試合神戸サポーターの方がセレッソサポーターよりもたくさんいました。次のアウェー戦の柏サポーターも、死に物狂いで応援するはずです。レッズ戦はもうホームゲームとはいえない状態になるでしょう。これからの試合選手達は常にアウェーの環境で戦うことになります。これは弱いからと応援に来ない私達サポーターが悪いのでしょうか?それともそんなチームにしてしまったフロントが悪いのでしょうか?


 今、西中島は激しい空しさを感じています。セレッソの選手の皆さん。監督、コーチの皆さん。そしてフロントの皆さん。どれだけがんばれば、私達の想いはあなた達に届くのですか?どれだけ耐え忍べば、勝ってくれますか?教えてください。

0 件のコメント :

コメントを投稿