4/12/2014

2014 J1 第7節 C大阪 2vs2 G大阪 俺達が大阪だ。 #cerezo #gamba #photo

2014年4月12日(土) 14:04キックオフ[ 観客 42,723人 ]

得点者
前半21分 フォルラン(C大阪)
前半42分 阿部 浩之(G大阪)
後半8分 阿部 浩之(G大阪)
後半17分 フォルラン(C大阪)

この美しい戦いこそがダービー、この醜い戦いこそダービー。


両軍のいいところ悪いところが出て、いがみ合いもあって、まあダービーらしいことだ。

スターティングメンバー



両軍スターターはこちら。ガンバはおよその予想通り4-4-2の4-4のラインを運動量と守備力重視のメンバーで組み、遠藤保仁をフリーマンに、リンスをトップの汗かき役に持ってきた。

セレッソは4-2-3-1、守備時は4-4-1-1、柿谷曜一朗が下がってフォルランはゴールを奪うタスクに執心する。


前半、 流れを変えた二つのポイント


セレッソは出足好調、ガンバを押し込める。ガンバはそれを予見していて4-4のラインを作ったのだから、それをしっかり受けてカウンターに懸ける。ただ前線には2枚しかいないので単発やサイドに流れていくものが多く、攻め手というには圧力がない。


遠藤もこの位置なら怖くなかった。

幸先良く先制したのは前半21分で、前線で細かいパス交換からフォルランがボールを受ける。彼のふり足は小さく、テンポも日本人のそれより一拍早かった。寄せていたDFがスクリーンになってキーパー東口順昭の反応が遅れたのも、フォルランの計算の内だったのか。


セレッソはこの得点で勢いに乗り、ガンバにペースを掴ませなかった。しかし意外な形から攻守が逆転する。それは今野泰幸のケガだった。


今野が前半30分過ぎに負傷、離脱を余儀なくされると、長谷川健太監督は佐藤晃大をトップに入れ、遠藤を本来のボランチに戻した。これが試合の一つ目のポイントだった。


セレッソの前線、フォルランはそれほど激しくプレッシングに行くタイプではなく、ボランチの底まで降りてくると時間と空間が与えられていた。10人で仕掛けるプレッシャーと9人で仕掛けるそれとは圧倒的に効果が違う。そして遠藤はロングレンジから試合をコントロールする能力にかけては日本で随一のものを持っている。中盤で奪ってショートカウンターという一番得意な形を封じられたセレッソは劣勢を余儀なくされる。


せっかくボールを奪っても低い位置からドリブルを仕掛けるので疲労度が高く、南野拓実、杉本健勇とその下にいる酒本憲幸、丸橋祐介は長い距離をアップダウンさせられる羽目になった。





さらに前半42分、コーナーキックの流れでキム・ジンヒョンと山下達也が交錯、阿部浩之にゴールを許してしまう。 ここからキム・ジンヒョンのプレーに精彩がなくなり、セレッソはいよいよ窮することになった。

後半、ポポヴィッチの荒療治と世界クラスのフリーキック


さらに後半立ち上がりに逆転弾を許したセレッソ、ランコ・ポポヴイッチは荒療治に出る。キーパーキム・ジンヒョンを下げ、武田博行を送り出す。



この交代は、チームに対して「戦え」という強いメッセージを送っていた。その直後にセレッソが絶好の位置でフリーキックを得ると、再びフォルランの右足がうなる。壁の端を超えて東口の逆を突いたゴールは値千金のものだった。


息切れした両チーム


ここからは監督の交代策がウエイトを占めてくる時間帯。長谷川健太監督は倉田秋、二川孝広という攻撃的なカードを選択、3点目を取りに行く。


 


セレッソはそれを見て、こちらも攻撃的な永井龍、楠神順平を投入する。




ところが、どちらの交代策も実ることはなかった。ガンバは個々の選手のコンディションが悪く、セレッソはカードを切るタイミングの遅さが仇になった。

永井、楠神の二人はともに突破力のある選手だが、それでもフォローアップが無いのは厳しい。チームの運動量がガタ落ちした終盤に投入されても限界があった。

フォルランの功罪


去年のセレッソは11人がしっかりと動き、全体でボールを奪いに行くスタイルが徹底していた。しかし、フォルランがいることで1人プレッシングに行く人間が減ってしまい、効果が激減してしまう。さらに全体の運動量を維持するために他の選手が走るため、試合終盤のスタミナが激減する。


その煽りをモロに食らっているのが柿谷曜一朗だ。


フォルランの得点力を維持させるため、プレッシングや他の選手のフォローに回る機会が増え、ゴールに向かう動きが少なくなった。また、その精度も落ちている。

もちろん、結果としてチームが勝つのであれば問題ない。しかし、ここ3節は2分1敗と勝ち星が伸びない。何かしらの打開策が必要だろう。

フォルランを試合終盤、スペースが出来た時点で投入する。または柿谷に役割を託し、中盤に扇原貴宏を入れて守備を整備する。方法はいろいろあるだろうが、試している時間はあまり無い。まだ首位との勝ち点差が開ききっていない今のうちに、光明を見出す必要がある。


彼にはその手腕と決断力があると信じている。

1 件のコメント :

  1. 試合の臨場感が分かる写真、ありがとうございます。
    しばらくは現地観戦ができないので、TVで見てましたが、写真を見るだけで
    ワクワクします。いつも楽しみに見ています。

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